軽井沢や近場の山に雪がなかなか降らず、今シーズン初のクロスカントリースキーのゲレンデは水上高原スキー場に白羽の矢を立てた。
水上ICから奥利根に向かって小1時間。さすがに雪が深く、ダム湖のある藤原のあたりは、こんもりと雪の綿帽子をかぶった古民家が点在してなかなかの風情。凍結した雪道をノロノロと時速30キロくらいで走る。
リゾート滞在型のスキー場だが、ここには整備されたクロカンコースがある。入場料1200円。
受付に行くと、この時期スタッフはバイトの女の子だらけで、クロカンと言っても話が通じない(笑)。今シーズンの利用者は私が初めてだったりして?
リフト券のような「パス」をくれるでもなし、お金を払ってそのままゲレンデに出る。
コースがどこにあるのか分からず、ちびっ子ゲレンデにいた監視員に聞くと、「さあ、私も分かりません」。
コースはきちんと整備されていた。ただし最長でも3kmコース。ゆったりした上り下りの中に部分的に坂もあるコースは広くて歩きやすい。白樺なども混じり、雰囲気も満点。前後左右見渡すかぎり私一人という贅沢。
ところが、雪質が重かった。
スキーがまったく滑らず、板の裏にすぐ雪が固着する。
子供の頃、この板に固着した雪を「バッコ」と呼んでいた。バッコが付くと急に減速して転んでしまう(何度か捻挫した)。そのため子供たちにもワックス掛けが流行っていたが、私のロシニョールの板は基本、ワックス不要のはずだ。
午後はヴィンテージの板に替えてもう一度コースを一回り。
こちらは裏面が木そのままなので、バッコの付き方が一層ひどい。裏面に塗られたタール状の黒い塗料もだいぶ剥がれており、それなりの手入れとワックス掛けが必要かも知れない。
クロカンはゲレンデスキーよりも汗をかく(それが目的)。
帰りに谷川温泉の公共浴場(「湯テルミ」大人530円)につかってさっぱりした。雪の露天風呂が気持ち良かった。