by koechel581
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96歳になる義父が、この4月1日に特別養護老人ホームに入所した。
昨年まで週に何度かケアマネさんのお世話になりながら一人で暮らして来たが、もの忘れが一人暮らしに耐えられるレベルを超えるようになり、義兄が説得してホームに入ることになった。 カミさんも私も驚いたことに、義父はすんなりと老人ホームに入ってくれた。 説得役を我々二人が任されたとしたら、なかなか言い出せずにズルズルと日を過ごしたに違いない。案ずるよりは……である。 特養ホームは、要介護の老人が入る施設。車椅子の老人が多く、会話もないような人たちがほとんどである。 そんな中で、杖をつきながらも歩くことができ、耳はやや遠いが会話は普通に成立する義父は、いささか浮いた存在に見える。義父にはやや気の毒な環境かも知れない。 という義父も、テレビや新聞を見たいとはもう思わないという。 「新しい知識を得るなんてことにはさっぱり興味が湧かなくなった。楽しみと言えば食事くらいでね」 カミさんが「お風呂はどのくらい入れるの?」と聞くと、 「1ヶ月に一度くらいだね」 と、すました顔で言う。うっかり騙されそうになるが、事実は週に2回、しかも入所してまだ2週間(笑)。 カミさんが父の昔語りを録音して大きな活字にプリントアウトした「回顧録」を持って行ったら、本当に嬉しそうにして「ありがとう、ありがとう!」と何度もお礼を言った。 ベッドの横に置いてある自分の画集を眺めて暮らしているようで、それとこの回顧録が当分のあいだ義父の支えになることと思う。
by koechel581
| 2018-04-14 21:30
| @山小屋・その他
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