by koechel581
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レイクニュータウンの山の上にある私の小屋に行くには、いつもレイクガーデンを半周して登りにかかる。そのレイクガーデン周辺の分譲別荘地は、このところ建設ラッシュが続いた。
裏庭がレイクガーデンと地つづきになり、木の門扉を通ってガーデンを自由に散策できるレイクニュータウンの一等地。一区画たしか×千万円以上で売りに出ていたと記憶する。一昨年までは「売地」の立て札が立つ空き地越しに浅間山が大きく見えていたが、今年になって個人の別荘とは思えないような瀟洒な建物があっという間に建ち並んだ。 しかしその通りの向い、道を隔てて山側に建つ3階建てのホテルはもう何年も人の気配がなく、驚くような安値で売りに出されている。また、通りのはす向かいには、現在のガーデンが「レマン湖」の名で賑わっていた時代のホテルが鉄骨とコンクリートの残骸を晒し、伸び放題の夏草に覆われたその一郭は廃墟マニアが見たらゾクゾクしそうな光景だ。 別荘地の中にも、朽ち果てていくだけの廃屋とヤブだらけの土地の隣りに、木の香も新しいログハウスが建っていたりする。こうした別荘地の栄枯盛衰の眺めはレイクニュータウンに限らず、軽井沢のあちこちで大なり小なり見られる光景である。ある意味、軽井沢を象徴する眺めと言っていいのかも知れない。 私の小屋は、前の持ち主が子供たちを「自然に親しませたい」という思いもあって建てたもののようだ。しかし親が高齢になり、大きくなった子供たちも小屋を引き継ぐ意思がないことが分かり、売りに出した。 セカンドハウスや避暑生活に興味を持ち始めるのは、たいていは中年以上、多くは子育てから解放されて定年に近づいた人たちだと思われる。そうした人たちが、新築するにしろ中古を買うにしろ「初代」の別荘族となり、そこで第二の人生を楽しみ、ある年齢になって見切りをつける。それが子の世代に受け継がれていく割合は、1万4千戸以上あるといわれる軽井沢の別荘の中でどれくらいあるのだろうか? 別荘というのは、本質的に本宅などとは全く異なる流動性の高い不動産だが、そうした高額資産がほとんど高齢者によって、高齢者のために消費されている軽井沢という町は、世界的に見てもかなり特異な町ではないだろうか?
by koechel581
| 2013-07-17 22:56
| @山小屋・その他
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Comments(2)
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ヘンゼル
at 2013-07-18 18:30
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こんにちは 我が家にも超高級別荘のDMがきました。こんなの買うのがいるのかね~と話していたのですが。今年行って見たらいるのですね、金持ちが。長野県が空き家数が全国一だそうですが。過疎集落と別荘の空き屋が大きな部分を占めているのでしょう。
我が小舎もまったく同じ夏の間だけ子供を遊ばせるために作ったようでひどくいい加減な作りで廃屋同然でした。古い家財を処分するという条件で購入したのですが、子供用の夏布団が沢山出てきました。 「子供達が後を継がない」という問題は先がカウントダウンできる私にとっては切実な問題になってきています。
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koechel581 at 2013-07-18 22:09
お暑うございます。
たしかに、長野県は日本一の別荘県でしょうからね。おかげで私のような人間でも安い物件を手に入れられたんだと思います。 それにしても、私の小屋の前のオーナーさん、私が手を挙げてホッとしたでしょうね。 うちの子供たちは、「不良資産」を継がされるのではないかと思っているようです。たしかに私にとっても大きな問題で。
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